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Communicate for life
by Your science. Your career
2008/09/02
否定的な内容の英文を書く際には、文法に注意しなければなりません。 単純に肯定文に“not” もしくは “no” を入れるだけでは済まない場合が多いのです。 以下に、否定文を作成する際に起こる文法上の変化を見てみましょう。 [複数形の使用]否定文では必ず複数形が使われます。 ○: None of the rats exhibited any abnormalities in this experiment. ×: No rat exhibited an abnormality in this experiment. ○: None of the rat livers showed any evidence of toxicity. ×: No rat liver showed evidence of toxicity. [or vs and] 否定文では...
2008/08/17
“Electronic” は「電子の、電子機器用の」という意味。一方、“electric” は「電気の、電気で動く」という意味です。コンピューターに関連したことを述べる場合は “electronic” を使います。 装置・機器については普通、 “electric”が使われます。 例: Electronic file, Electronic data, Electronic media, Electronic submission Electric car, Electric razor, Electric can opener 例文: My research paper will be submitted to the journal electronically. Transferring data electronically and driving an electric car are eco-conscious alternatives to mailing printouts and burning fossil fuels.
2008/08/02
“another” は、「もう1つ (追加の1つ)」を意味します。 “the other” は、「現在言及しているもの以外の、1つのもの」を意味します。 “another” の例 One rat was dosed with the drug. As a back up, another rat was given the same dose, but housed separately. Immediately after dosing, one rat out of three in the high-dose group became moribund, and then another soon after. By one...
2008/07/17
オープンアクセスは、すべての人々に広く科学情報を普及させるために考え出されたものです。科学情報が自由に入手できれば、世界中の人々が様々な恩恵を受けられるでしょう。しかし、オープンアクセスにかかる費用は一体、誰が負担するのでしょうか? 現在、オープンアクセスを実施している多くのジャーナルをみると、費用は最低限ながら、著者が負担している場合が普通です。著者たちは、アメリカ国立科学財団やウェルカム・トラスト等の機関や、 所属大学や一般企業等の組織から得た研究助成金からその費用を捻出しているのです。ウェルカム・トラストによれば、論文の著者が負担する費用の平均額は1件あたり500 - 2500 USドル、 また、出版社支援協会によれば、論文投稿料500USドルに加えて、2000USドルから最大4700USドル にも及ぶ加算があると言われています。また、オープンアクセスではないジャーナルに出版をした筆者には、一定の費用負担で、自分の業績をオープンアクセス化できるオプションが与えられます。資金源のない著者には救済措置がある(費用がしばしば免除される)ことも忘れてはなりません。 残念ながら、著者の負担金ではオープンアクセスジャーナルの維持管理コストを賄うのには不十分です。出版社の多くは補助金を得たり、広告主やスポンサーに頼ったりしなければなりません。そこで、 Hindawi のようにハイブリッド的な手段を用いる出版社も出てきました。一方で支援者の基金を元に収入が確保できるジャーナルを確立し、オープンアクセス雑誌によって生じる不足金を補っているのです。 Hindawi は、将来的には彼らが出版しているすべての雑誌をオープンアクセスにしようとしています。しかしそれは、科学分野に携わる者全員が知恵を出し合ってオープンアクセスの打開策を見つけることにより初めて実現できるのです。例えば、現在 雑誌の購読料として図書館や企業から支払われている費用を、 研究助成金と著者負担金に名目変更することで実現する可能性があると思われます。そうすれば、現在購読料を支払っている機関は、今以上の情報料の負担を負うことなく、誰もがアクセスできるようになるでしょう。 Article written by Guy Harris
2008/07/02
“almost all” / “most” / “most of” の使い分け こ の3つの語句は意味が似ていますが、使用法が少し違います。 “Most of”と“most” は意味が同じですが、文脈によってどちらを使うかが決まります。 例1: “Most of” とは集合の中で、多くを占めると言う意味です。 白い犬を2匹、茶色の犬を2匹、黒い(black)犬を6匹の計10匹の犬を飼っている場合、次のように表現できます。 Most of the dogs are black. この例では、集合の母体は10匹の犬です。 例2: “Most”は一般的な(特別ではない)ことを示す場合に使われます。 Most dogs like to swim, but most cats do not like to get wet. 例3: “Almost all” は、あるものの中において非常に高い割合であることを意味します。 Almost all cats have fur...
2008/06/19
投稿論文の査読プロセスについては改良の努力が続けられていますが、 Journal of the American Medical Association、British Medical Journal の出版グループは Medical Journal of Australia と協同して、2009年10-12月にバンクーバー(ブリティッシュコロンビア州、カナダ)で 第6回 International Congress on Peer Review and Biomedical Publication を開催する予定です。議題としては、査読体制の現状とその欠点、論文内容の不正管理、出版論文の信頼性などが取り上げられる予定です。 ウェブが主流となった時代の査読方法やオープンアクセスについての課題など、新しい発表形態に関する問題点が議論されるでしょう。したがって、この会議は新しい発表形態の利点を理解をしてもらい、広く支持を得るための重要な場となるでしょう。査読システムや科学情報の普及について研究してきた人たちにとって、その会議はこれまでの成果を発表する好機となるでしょうし、今後とも研究を進める上での意欲を与えられることでしょう。
2008/04/17
先日、ある研究者から残念な連絡がありました。投稿した論文がリジェクトされてしまったというのです。以下は投稿雑誌の編集者のコメントです。 Thank you for submitting your manuscript to X Journal. The reviewers and I concur [同じ意見だった], however, that it is not suitable for publication and we enclose pertinent [主要な] comments for your records. 編集部には非常に多くの投稿があり、内容が優れていたとしても、「最高の優先度」でない限り、不採用になってしまいます。つまり、査読者が良い評価を与えた論文でも、すべて出版されるわけではないのが現状です。 コメントでは‘not suitable for publication’ と書かれていますが、これは‘cannot be accepted in its current form’ と同じ意味です。 重要な点は「最優先」とみなされなければならないことです。科学的に水準が高くとも、優先度が最高でなければ落とされてしまうのです。 査読者の1人は彼の論文を以下のように評価しました。 At the...
2008/04/03
オンライン上の記事やデータにリンクして引用する際の問題として、少し時間が経つとリンクができなくなっていたり、リンク先のサイトがなくなってしまうということがあります。これを解決する手段として、サイトページやブログ記事等のウェブ上のデータに永久的なリンク付けを可能にする無料の新しいシステムWebCite® が導入されました。この“on-demand archiving system for webreferences”を使用すれば、リンク先のデータも保存できるので、読者は将来にわたり、その情報にアクセスすることができます。著者は情報源が改訂されることを気にすることなく、リンクによって快適に引用することができるのです。
2008/03/15
科学情報をオープンアクセスにすることについての論争に、間もなく突破口が開かれそうです。Wired Scienceによると、Googleのサイトhttp://research.google.comは科学データの無料保存場所を提供し、しかもそのサイトは “access to the data will be free for all”とのことです。 そのサイトにはデータが保存されるだけでなく、ユーザーがコメントを書くこともできるようです。つまり将来的には、Googleが査読ツールとして使用されるようになる可能性もあるということです(“ブログで査読?”を参照)。実現すれば、世界中の研究者が、経済的・政治的状況とは無関係に、必要な情報にアクセスできるようになるでしょう。
2008/02/16
論文査読の世界で新しい試みが始まっています。カリフォルニア大学サンディエゴ校コミュニケーション学の教授が、Noah Wadrup-Fruinというソフトウェア開発会社の協力を得て、論文原稿を一般読者に批評してもらう目的でブログに掲載したのです。ブログ読者のコメント記入を可能にするコンピュータープログラム(CommentPress等)を用い、論文をより良いものにしてくれる意見の収集を図ったのです。この試みが成功すれば、将来、科学を含む広い分野で、論文の査読がブログで行われるようになるかもしれません。 ブログを用いた査読システムは、いくつかの点で既存システムより優れています。例えば、数名の査読者による限定的な評価ではなく、多数の専門家による様々な評価や提案を受けられるため、最終原稿が驚くほど洗練されたものになる可能性があります。新情報の流入により、著者の実力以上の論文になることもあり得るでしょう。しかしながら、ブログ査読者は身元を明かさないこともあるため、著者は提案された意見の内容をよく見極める必要があるでしょう。 ブログ査読の最も優れた点は、著者が即座にフィードバックを受けられることです。著者と査読者との交信速度が上がれば、現在は数ヶ月を要していることが数日で済んでしまうかもしれません。この方式が普及すれば、科学の進歩もスピードアップすることでしょう。新しい情報を早く入手できれば、すぐに次の実験や新しい知見につながるからです。 Wadrup-Fruinによる先駆的な試みは、もしかすると、従来の不具合が多い査読システムの救世主になるかもしれません。