読みやすい英文の書き方
文章を読みやすくする構文
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine は、投稿する著者に次のように要求しています。
原稿は簡潔に 。 冗長で繰り返しが多く 、 語数オーバーの原稿は却下します 。
文章の読みやすさには4つの要素があります。
- 構文 (1文中の単語の順番)
- 段落構成
- 文章のつながり
- 音調の良さ(文章の響きとリズム)
この手引きでは、1番目の「構文」についてお話しますが、さらに進む前に知っておいていただくべき2つの重要なポイントがあります。
文章中の情報の順番は重要
読者は、文中の一定の部分に目を向けがちです。通常、最も注意が行くのは以下の様な部分です。
- 文や主節の 始め → 通常は主語
- 文の終わり
- 句読点の前 → カンマやその他の記号の前
下の図で太字の部分は、読者が文中で「要点である」と考えるだろう箇所を示しています。
I wanted to go shopping, but it was raining so I stayed home.
→私は買い物に行きたかったが、雨だったので家にいた。
読者は太字部分に注目し、そこが要点だと考えるでしょう。ここでは、I (私)、 shopping (買い物)、stayed home (家にいた) に注目するでしょう。
しかし、もし「rain :雨」の方が「staying home:家にいた」ということよりも重要ならば、
I wanted to go shopping, but I couldn’t because it was raining.
→私は買い物に行きたかったが、雨だったので行けなかった。
と書くほうが強調されるのです。
またレポートの書き方は、読者が専門家なのか、または専門外の人たちかによって変わってきます。つまり、新しい意見を理解してもらうためには、読者によっては十分な背景事情・予備知識も含めて書く必要があります。実際には、レポートの半分は読者がすでに知っている内容にし、新たな内容は半分程度に留めるのがよいとされています。
それでは、次に読みやすさの4つのルールを見てみましょう。