図表作成のルール
最初に図/チャートを、続いて表を作成、本文は最後に
読者に最も理解しやすいのは図です。次いで表>本文となります。まず図を利用して、論文データができるだけ理解しやすくなるように検討してみましょう。図でうまく表せない場合に、表の使用を検討しましょう。 図は、なるべくわかりやすいものにしましょう。読者が図とその説明を見ただけで論文のデータ・結果を理解できることが理想的です。
最も意義のあるカテゴリーをまとめる
X軸には重要なカテゴリーを優先的に割り当てましょう。次に示す例では、検索エンジンの利用度をX軸に割り当て、2番目のグラフではその利用度の順にデータを並べ替えました。
また時間を入れる際は、常に時系列に沿って、古い時点から新しい時点へと記載しましょう
軸には必ずラベルを付す
各軸のラベルが抜けている例がよくあります。軸には必ず適切なラベルを付しましょう。軸にラベルがないと読者は混乱し、十分にデータを理解できません。ラベルには括弧付きで単位を記すことも忘れないでください。例:”Time (min)”、“Height (m)”、 “Isolated protein (µg)” 等。次の例ではX軸のラベルが抜けており、Y軸には単位が記載されていません。
3次元(立体)グラフは使わない
3次元のグラフは視覚的な混乱を招き、情報が正確に伝わりません。
次のグラフは、18歳、28歳、38歳の患者における最高カルシウム吸収値を示していますが、3次元の図では理解しにくく、2次元表示の方が適切です。
円グラフや積み重ね棒グラフの使用はできるだけ避ける
円グラフと積み重ね棒グラフは、総計が100%になる場合に用いられます。一般的なデータを表現するのには適しておらず、用いない方が無難です。
色使いは最少に、調和を心がける
カラーを使用する場合は派手な色や多色を避けましょう。調和した色合いにすることが大切です。紫、鮮紅色、緑などは眼に刺激が強く、不適です。出版される多くのものは白黒印刷で、白黒では模様を付けるよりも影付きや灰色が良いでしょう。
フォントの種類とサイズは統一する
フォントはArialのような標準的なものが良いでしょう。フォントサイズは全体を通じてできるだけ統一しましょう。また、文字は軸やバー、折れ線と重ならないようにしましょう。次の例ではタイトル、軸ラベル、単位のフォントが異なっており、サイズもばらばらです。Arialかそれに類似のフォント、サイズは12から18にすれば読みやすくなります。