‘native-rashii’ライティング1 : 文末に要点を置く
2011年1月11日、執筆者:Guy Harris
重要なポイントを表現する際は、ジェームズ・ボンド 風に考えなければなりません。映画「007」では、クライマックスはいつも最後にあります。どこか他の箇所にクライマックスを持ってきてしまうと、その映画は途端に退屈でつまらなく、不満なものになってしまうでしょう。
同様に、文章も最後に要点を置かなければなりません。それも終止符の直前に。です。
こちらをご覧下さい。
“It is difficult to distinguish between rheumatoid arthritis and hepatitis B-associated arthropathy by histological findings only.”
この文の要点は“differentiation of these two conditions is difficult”という部分です。しかし、文頭すぐに、この‘difficult’という語がでてくるため、要点が強調されず、インパクトに欠ける文章となってしまいます。
要点を強調するには、‘difficult’を一番最後に持っていくべきです。
“The differentiation of rheumatoid arthritis and hepatitis B-associated arthropathy by histological findings only is difficult.”
読み手は、要点は最後にあるだろうと期待しています。要点を最後に置くことで、文章が味わいのある印象的なものになるのです。