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語数制限の極めて当然なトレンドの始まり?

2020年12月10日、執筆者:Guy Harris

長年に渡り論文雑誌は投稿される論文の単語数を厳しく制限してきました。実際に一部のオンライン投稿システムでは、投稿される論文の単語数を自動的にカウントし、たった一語であっても制限を超えるものは受け付けない様です。論文の著者はその様な制約を十分に承知しており、語数制限を守る為に非常に苦労をしています。

紙の雑誌がメインだった時代は紙面に限りがある為、語数制限も理解できる話でした。
しかしオンライン出版の今の時代、単語数を厳しく制限することはさほど重要ではないように思えます。

そんな中、大手出版社による非常に進歩的な(私見ではありますが)取り組みを見つけ、非常に驚くと同時に非常に喜ばしい事だと感じました。

Word count: please note that our word counts act as a guide only. Longer papers are acceptable, and abstracts are permitted to exceed 250 words (up to a maximum limit of 550 words). We encourage authors to add as much important detail as necessary to the abstract.

これは、ある論文誌の編集長と著者との間で個人的にやりとりをしていた際に書かれていたものです。同誌のオフィシャルな著者向け投稿規定では、上に書かれている様な語数超過は認められていません。ゆえに誌名の記載は差し控えますが、最後の文章を良く見て下さい:

We encourage authors to add as much important detail as necessary to the abstract.

紙面の制限がないオンラインの時代には、これはとても合理的な取り組みのように思われます。規定上の制限と実際の制限では、250 wordsと550 wordsという大きな差があることに注目して下さい。複雑な研究内容を発表する著者にとって、この柔軟性は論文誌選びのひとつの重要な要素となると思われます。他の論文誌も、これに続くことを祈りましょう。

弊社では、お客様(論文著者の皆様)に必要に応じて単語数の制限緩和を求めることをお勧めしています。
下記の例文がお役に立つと思います。どうぞご自由にお使い下さい。
(ご利用される際は、文中の単語数を適宜変更の上、論文投稿の際カバーレターの最終段落の直前に追加して下さい。論文全体の単語数に言及したい場合は、文中のAbstract をover all manuscript に変えて下さい)

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Although the journal has a word limit of 250 words for the Abstract, we have found that meeting this limit is difficult, and we have had to remove some important detail that we would rather include. We therefore request that we be permitted to increase the word length for this paper to about 300 words.

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