ルール2:既知の情報を新しい情報の前に

文章を読んでいく中で新しい情報が出てきた場合、私たちはすでに知っている情報をもとに、新しい情報の意味を文脈の中で分析します。したがって、既知の情報の後に、新しい情報について読んだほうが理解が容易です。

次の文章で、読者はAについてのみ、すでに知っているとします。

A causes B. C results from B.→AはBを引き起こす。CはBの結果である。

Aについて知っていた読者は、最初の文で「AはBを引き起こす」という関係を知ります。次に、2番目の文の冒頭で新しくCが出てきますが、2度目のBを目にするまでは、その意味や関係は知ることができません。言い換えれば、2度目のBによって全体の文意が明らかになるまで、「AはBを引き起こす」という文章を記憶しておかないといけないのです。

次のような順番にすると、どうでしょう。

A causes B. B produces C.→AはBを引き起こします。BはCをもたらします。

Aについてしか知らなかった読者が、「AはBを引き起こす」という文を読んでBという情報について知り、その後に「BがCをもたらす」という文を読めば、Cの関係についても容易に理解できるでしょう。

AXP-350, a calcium antagonist, increased Bplasma renin activity in conscious renal hypertensive dogs. BThese findings agree well Cwith previous findings that other calcium antagonists also increase plasma renin activity. C1On the basis of experiments in isolated perfused kidneys, Dincreased renin release via blockade of calcium influx into juxtaglomerula cells has been suggested as a Bpossible mechanism of plasma renin elevation by calcium antagonists.”

「カルシウム拮抗薬であるXP-350は、無麻酔下で腎性高血圧症の犬の血漿レニン活性を増加させた。これらの発見は、他のカルシウム拮抗薬も血漿レニン活性を増大させるという過去の報告と一致する。単離した環流腎臓での実験では、傍糸球体細胞へのカルシウム流入を遮断することでレニンが増加したことから、カルシウム抑制因子による血漿レニン上昇メカニズムがありえることが示された」

上の文章のパターンは次のように、既知の情報と未知の情報の順番が前後しています。

A increased B. B agrees with C. On the basis of C1, D is a possible mechanism of B.→AはBを増加させる。BはCと一致する。C1に基づくと、DはBが作用する可能性がある。

修正例:
AXP-350, a calcium antagonist, increased Bplasma renin activity in conscious renal hypertensive dogs. BThese findings agree well Cwith other reports showing that other calcium antagonists also increase plasma renin activity. C1Experiments in isolated perfused kidneys have suggested that calcium antagonists Bincrease plasma renin levels result from increased release via Dblockade of calcium influx into juxtaglomerula cells.”

「カルシウム 拮抗薬であるXP-350 は、無麻酔下で腎性高血圧症の犬の血漿レニン活性を増加させた。これらの発見は、他のカルシウム拮抗薬も血漿レニン活性を増大させるという過去の報告と一致する。単離した腎臓の環流実験では、カルシウム拮抗薬が、傍糸球体細胞へのカルシウム流入を遮断することによって、血漿レニンレベルを上昇させることが示された」

Article written by Guy Harris

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目次

  1. 読みやすい英文の書き方
  2. ルール1: 要点は最後に
  3. ルール2:既知の情報を新しい情報の前に
  4. ルール3:関係のある概念はひとまとめに
  5. ルール4:簡単な内容は、難しい内容の前に