シリアルコンマの使い方

シリアルコンマは別名、OxfordコンマあるいはHarvardコンマと呼ばれ、3つ以上ならんだ項目の最後に付けられる接続詞("and" か"or") の直前につけられるコンマのことです。

We administered the drug to rats, rabbits, and monkeys.
This cancer is particularly prevalent in Hispanics, South-east Asians, and Africans.

この小さなシリアルコンマを付ける方が良いのかどうかが大きな議論となっています。

賛成派は、付けることによって曖昧さがなくなるとしています。

To my parents, Ayn Rand and God.

上のようにシリアルコンマを付けない例では、両親が Ayn Rand と Godであると述べているように見えます。andの前にシリアルコンマを付ければ 3人(my parents + Ayn Rand + God)であることがはっきりします。
また、付けた方が声に出して言う時の調子が良く反映され、リスト中の項目がはっきりと区別できるとされています。

シリアルコンマを使っていない別の例を見てみましょう。

The resulting colors on the film were yellow and green, red and green, blue, red and blue and green.

この文では最後の2つの色が"red and blue"と"green"なのか、あるいは "red"と"blue and green"なのかが区別できません。シリアルコンマをつければ明確になります。

"red" の後にシリアルコンマがあればリスト項目は次のようになります 
1) Yellow and green
2) Red and green
3) Blue
4) Red
5) Blue and green

一方、"blue" の後にシリアルコンマがあればリスト項目は次のようになります 
1) Yellow and green
2) Red and green
3) Blue
4) Red and blue
5) Green

反対派の人たちは、以前はコンマを付けなかったところに付けることにすると混乱を招くことがあり、 "and" ですでにリスト中の項目が分けられているので必要ないとしています。

例文:
Dr. Jones, the president of Harvard University, and my colleague all agree that prompt action is necessary.

この文ではシリアルコンマがあるために、allが2人 (Harvard大学学長のDr. Jones と私の同僚) なのか、あるいは3人 (Dr. JonesとHarvard大学学長と私の同僚) なのか曖昧ですが、コンマがなければ3人であることが明瞭となります。もちろん、文を作り直して明瞭にするという選択もあります。

The Chicago Manual of StyleやStrunk and White's Elements of Style、その他いくつかの著名な出版社はシリアルコンマの使用を推奨していますが、新聞のスタイルガイド(Associated Press, New York Times, Times UK等) は使用しないほうを推奨する傾向があります。全体的に見ると、アメリカの権威筋は使用する方を推奨していますが、イギリスの標準では使用しないことになっています。

大切なことは、どちらを採用しようとも終始一貫することです。また論文原稿を送付する前にこの点について投稿規定を確認する必要があることはもちろんです。

Article written by Courtney Cummings